2009-01-01から1年間の記事一覧

女帝の崩御

クリスマスに、親戚のおば様が亡くなった。正確には父の従姉に当たるらしい。8月に見舞ったときには、すっかりボケが進行し、ベッドに寝たきりの状態であった。トイレに行こうとして、部屋の前を通りがかった私は、「誰だ。」と問われ、しばらく話をすること…

太宰の仮面、三島の仮面。

「人間失格」が「斜陽」以上に面白い作品であることを発見した私は、「あれって、太宰版『仮面の告白』ですよね!」と息堰切って報告すると、教養あふれる方々は、「何を今さら…そんな当たり前のことを。」と冷ややかな視線をプレゼントしてくれるのでした。…

人のフリ見て…決断を下せ!

先日朝のTV番組で、お台場にてWater Illuminationという期間限定のイベントが開催されているとの情報を仕入れ、まるで地球が海から出てくるような映像に心惹かれて行ってまいりました。 出かける前に、友人にメールを入れたところ、「クリスマスも終わったの…

人生で初めて顔にモザイクがかかった日

面接試験が終わった途端に、婚活復帰ですか! ハイ、その通りでございます。ジル・ドゥルーズ先生も言っております。 早くあれ、たとえその場を動かぬときでも! ということで、参加してみたのが「家飲み合コン」。人数には制限があるけど、プライベートな場…

今年のテスト納め

本日は朝一番で某国家試験の口答試験を受けてまいりました。本年はこれが最後の試験です。 もっと圧迫面接のような雰囲気があるのでは?と思っていましたが、そこは我らが部門の紳士淑女の先生方です。私の実力はさておき、なごやかに面接時間は過ぎていきま…

ななめってる太陽

斜陽 (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/05メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 58回この商品を含むブログ (284件) を見る先月の読書会の課題本は「斜陽」でした。この際、太宰の小説をまとめ読みしようと決めた私は、その前に「ヴ…

遠くで、誰かが、思い出してくれることもある

☆今回のBGMは松任谷由実の「不思議な体験」です。 ある金曜日のこと。なかなか集まりそうにないバド部の人たちを待ちながら、会社のロビーでぼんやり立っていると、福福しい顔立ちの若い女性が満面の笑みを湛えて私の方に近づいてくるのが見えました。この界…

某国家試験の筆記試験にパスしてるみたい

先ほどネットで確認したところ、自分の受験番号がありました! まぁ大変。これから面接に備えて論文を提出しなくては…。 11/9まで急遽ミーティング等をキャンセルすることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくご了解下さい。 ちなみに11月はエックス線作…

雲行きが怪しい…

今日訪問しにきた某社の副社長、通常取引のある事業部の製品だけじゃなくて、別の製品群も妙に念入りに説明していた。その後なぜか、うちのグループ全員の担当している仕事と経歴や専門知識について聞いてまわり、社長と長いこと面談。これはひょっとして…う…

一万円札が聖徳太子だった時代の色気

モントリオール出張の折、シカゴまでの飛行機の中でめぐりあってしまったのが、伝説のTV番組「探偵物語」。 あの♪Bad City, bad bad city…という軽快なオープニングと共にハードボイルドなのかコメディなのか、いかにも昭和の香りのする、欲望渦巻く泥臭〜い…

国立天文台の特別公開を見に行きませんか?

http://www.nao.ac.jp/open-day/index.html 以前にちらっと予告しましたが、24日(土)は年に1度の国立天文台特別公開日です。私も世界天文年である記念に、もう一度なにがしかの天体を見てみたく(今度は月かな?)、訪問する予定です。14時くらいから現地…

文学の中の科学 伊坂幸太郎氏の場合

重力ピエロ (新潮文庫) [ 伊坂幸太郎 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 766円先月の読書会で、伊坂幸太郎さんは女性に人気があるらしいけど、どうも僕はダメで…という男性が2名ほどいらっしゃいま…

他人の目 〜容姿にまつわるエトセトラ〜

いくら自分に無頓着気味の私でも、自分が日本人女性の平均よりはるかに背が高く、また体格がよいのは自覚しておりますよ。しかしですねぇ、例えばおデブな人にわざわざ「太ってますね。」なんてコメントすることに、何の意味があるんだろうかと私は思うわけ…

世界は私の前を通り過ぎる

最近はとんと見かけませんが、フランス映画界にはロマーヌ・ボーランジェという女優さんがいました。見る映画を女優で選ぶ私は、彼女の出演作品をよく見に行っていたものです。その中に「伴奏者」という題名の映画があり、常に脚光を浴び、華やかだけど家族…

きびしさとやさしさと

「自分に厳しく他人に優しく」は理想だけれど、なかなかうまくいかなかったりする。 仕事中、訪問先で出会った研究者の方とか、プライベートで出会った大人の方々の中には、慈愛の心にあふれており、なんとか場を盛り上げようとこちらの気持ちを汲んでくれた…

能力の限界について

私は幸か不幸か、あまり卑屈な人間ではないので、「どうせ私なんて…」というセリフを言ったことがほとんどない。知人の中には上記のセリフを口癖のように言う人がいるけど、甘えにしか聞こえないし、そんなことを言ってるヒマがあったら、何か技を磨いた方が…

宇宙規模で考える 〜Think Spatially?〜

モントリオール出張ということで、仏語の勉強をしだしたKです。(まず、英語でしょ!というツッコミはおいといて。)美術鑑賞サークルの方に「宇宙へ」という映画の割引チケットをいただいたので、早速見てまいりました。レイトショーにも関わらず、結構観客…

007 私をいじめた男

ある日のこと、「郵便でーす。」という声と共に、会社のデスクの上に、一通の封筒が置かれました。よくあるDMかなと思い、しばらく放っておいたのですが、なんとなく気になって、目をやると、そこには神経質そうで粘着質っぽくもある見覚えのある字が…。まさ…

たまには宇宙に思いを馳せるのもよいかもしれない

いきなり表題とは異なる書き出しで恐縮ですが、本日はリョウコン=料理合コン帰りで満腹感に包まれながら、このブログを書いております。作った料理は上海焼きそば、餃子、卵とトマトのスープ、ヨーグルトのフルーツ添えでした。お察しのとおり、大して手間…

朝顔三昧

世界で一番好きな花は?と問われたら、迷いなく「朝顔」と答えるだろう。思い起こせば小学1年生のとき、初めて手塩にかけて育てた植物が朝顔であった。それ以来、何度となく育ててはきたものの、切ったスイカのような形の種が吸水してふくらみ、種皮をめりめ…

理想の読書会について考える 〜ジェーン・オースティンの読書会〜

ジェイン・オースティンの読書会 コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2008/09/24メディア: DVD クリック: 24回この商品を含むブログ (63件) を見るここ数ヶ月、いくつかの読書会に顔を出させ…

五月雨を集めてないけど最上川 (旅行最終日)

いよいよ、旅も終わりです。今回の旅行では経県値が2つも上がり、国内で行ったことがないのは福井と高知のみになりました。(あれ、新潟も怪しいかな?) 山形県は鶴岡市の出羽三山神社へと向かいました。最近神社仏閣を巡るのが趣味の私は、楽しみにしてい…

事件が起きる度に消えていく蝋燭 秋田竿灯まつり(旅行2日目)

しばらくブログ執筆から遠ざかっていたもので、書くのが億劫になってしまいました。 2日目は奥入瀬渓流を少し歩いて、十和田湖に向かいました。前にも歩いたことがあるけど、すがすがしいこの感覚は初めてのようにフレッシュ。 銚子大滝の映像もどうぞ。一瞬…

ねぶた祭りでラッセラー、ラッセラー!(旅行1日目)

試験が終わったら、何もかも忘れて旅に出たかった私は、あらかじめ東北の祭りを鑑賞するツアーに申し込みをしていたのだった。まだ、一度も見たことのない有名な祭りの数々。 しかし、青森まで680キロメートル。この道のりをバスで行くのは普段オフィスでず…

潜水艦乗務員は地上に戻ってきたようだ

皆様、長らくご無沙汰しておりました。勉強していようがいまいが、試験の日はやってくるもので、本日某国家試験を受けてまいりました。 その結果につきましては… どうぞ聞かないでやってください。来年も同じことをしているかもしれないということで。 とり…

周囲を幸福な気持ちにする人とは?

しばらく執筆は控えようと思っていたけど、今日は特筆に価するほど素敵な方にお会いしたのでメモ。まぁ会社に多少不満があろうとも、仕事はちゃんとやろうとする私であります。これまで担当製品が癌研究分野ばかりに使用されてきたので、代謝性疾患の領域に…

昨日から本格的に勉強モードです

もう少し深く理解したい人のためのバイオテクノロジー―基礎から応用展開まで作者: 高木正道,平井輝生出版社/メーカー: 地人書館発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る昨日、人事部長から資格試験願書に…

2009年は○○系男子が流行る!?

草食系男子、という言葉にもそろそろ手垢がついてきたような気がするこの頃です。そもそも「草食系男子の恋愛学」が出版されたのは去年の夏頃ですし。草食系男子の恋愛学作者: 森岡正博出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/07/16メディア: 単…

海堂先生のサイン会に出かける

チーム・バチスタの栄光作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/02/04メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 152回この商品を含むブログ (562件) を見る「チーム・バチスタの栄光」って近年にないほど、エンターテイメント性にすぐれた小説だと思っ…

2009年ミルクの旅

本日は出張先の大阪よりお送りしております。天候が申し分なく、気分よく伸びやかに過ごさせていただきました。こんな日にお会いするお客様は、春の陽のように暖かく、優しい方たちなのです。 id:kany1120さんが「研究者の話を聞くのが好きだ」と書かれてい…