英国滞在記 Part.2 美術館&博物館編

ロンドン滞在型の旅行に変更してから、私が重点的に回ろうとプランを立てたのが美術館と博物館です。恵まれたことに公的なものは、ほぼ入場料が無料なんですよね。(もちろん寄付は募っていますけれど。)館内は撮影禁止のところもあり、写真数が減りますが、リンクを貼ってみましたのでご覧下さい。

大英図書館
ネオゴシック建築の傑作と讃えられるSt. Pancras駅の隣にあるのが大英図書館。壁に貼ってある言葉も素敵です。あのマルクスも通った図書館に、「マグナカルタ」の手稿本を見に行って参りましたよ。通常の閲覧は許可がないと出来ませんが、本好きな人は空気だけでも吸いに出かけましょう!




大英博物館
言わずとしれた、古今東西の遺産が陳列してある博物館。2回目だったので、ちょっと気合が不足しておりました。金曜日は20時まで開いているのだけれど、満足したところで切り上げることにいたしました。




★コートールド研究所美術館
テムズ川岸に立つサマセットハウスの一画にある美術館で、有料になります。マネの「フォリー=ベルジェールのバー」という目玉作品があります。森村泰昌氏がバーの売り子に扮した写真しか見たことがなかったので、本物を見られたのは感慨深かったです。あと、「草上の昼食」によく似た絵があったのですが、オルセー美術館のに比較すると、手抜き感がありました。あれはなんだったんだろう。

フォリー=ベルジェールのバー
草上の昼食


★テート・モダン
ミレニアム・ブリッジを渡ったところにある新美術館。現代美術専門で、インタラクティブな展示にも気を遣っております。久しぶりにダリの作品「Metamorphosis of Narcissus」に出会い、元気が出ました。しかし、先日Twitter見てたら横尾忠則氏が「日本人はダリ好きが多いけど、彼の絵は解釈が一義的で分かりやすい。自分で考えなくてすむから好きなんだろうね。」みたいな批判をしていました。私は彼の絵には「驚き」と卓越した技巧を感じるから好きなんですけどね。

Metamorphosis of Narcissus


★デザインミュージアム
タワー・ブリッジ近くのオシャレ美術館。コンラン卿の美意識あふれる内容になっているようです。知人に薦められたから行ったけど、あまり私にはビビッときませんでした。ショップにあったmikromanを購入するかどうか迷って結局やめました。



mikroman


★ギルドホール美術館
金曜日だったので無料でした。持ち物のエックス線検査があります。ミレイやロセッティ(ラファエル前派大好き!)の素敵な作品があるのに、基本的に陳列に無頓着。(平気で階段の目の前に大きな絵を持ってきたり。いったいどこから鑑賞せいというのでしょうか。)見覚えのある絵もあり、日本の美術展も頑張ってるじゃんと感心いたしました。
ラ・ギルランダータ
はじめてのお説教
きこりの娘


★ウォレス・コレクション
おフランスな趣味の貴族の館。収集した絵をごてごてと壁中に取り付けるのはよいけど、照明の位置が合ってなくない?と文句の一つも言いたくなるような…。イタリアやスペインの絵皿の橙と青の色の組み合わせにハッとさせられました。

ぶらんこ


★ナショナル・ギャラリー
ここも2回目ですが、やっぱりいい作品がありますよねー。ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」やホルバインの「大使たち」←これ徳島の大塚国際美術館の陶板画で見ました。はりきって図録を購入。これから旅のことを思い出しながら、ちびちび見ようっと。
アルノルフィーニ夫妻の肖像
大使たち


★ナショナル・ポートレート・ギャラリー
科学っ子ならばニュートンの絵葉書とか欲しいでしょ。しかし、ショップには置いてなくて残念でした。仕方がないので(?)Charles Dickens、Jane Austinとブロンテ姉妹の絵葉書を購入しました。ハワース行きたかったなぁ。


★テート・ブリテン
ターナー作品が集められているクロア・ギャラリーがあります。絵のテーマは好きなのですが、なんとなくターナー作品にはB級感が漂っている気がするのです。この美術館にはミレイの「オフィーリア」が収められております。(日本で見ましたけどね。)  

オフィーリア
マリアナ


★Victoria & Albert博物館
ここは最高。こんなに美しいものが数多く集められていてよいのだろうかとめまいがするほど、気分が高揚する素敵空間。大英博物館よりも愛してます。数日間、気が済むまで通い詰めたいです。