ヨーロッパ出張のご報告

さて、先週日曜日に帰国したばかりのワタクシですが、なぜか平日5日間のうち4日が飲み会というスケジュールを強行することになり、ようやく日常に戻れました。もうヨーロッパ太りなのか飲み会太りなのか、よく分かりませんが、とりあえず言えることは「ダイエットが必要だ」ということです。

ドイツの顧客訪問は同僚がシュツットガルトに来られなくなって、タクシーで高速を走ること1時間半、ようやく客先にたどり着いたこと、2軒目のお客様に手厳しいコメントをいただいたこと、広葉樹が多いせいか春になっても全く葉がない樹木に寒々しい思いをしたことから、写真を取る気になれませんでしたので、省略。

続いてベルギーでは週末を過ごすことになり、観光に勤しみました。ブリュッセルでは有名な小便小僧こと、マネケン・ピス。

意外とちっさい。なぜか世界三大がっかり名所であるコペンハーゲンの人魚の像を思い出しました。妹分のジャンネケ・ピス

かなり微妙なだけあって、裏路地にあります。
撫でるといいことがあるという「セルクラースの像」。

ここまで来れば、グラン・プラスはすぐそばですよ。レ・ミゼラブルの著者が「世界で最も美しい広場」と讃えたそうですが、そんなに世界は見ていないに違いない。

今回、とっても期待していたマグリット美術館。素敵な作品は「これ、渋谷の文化村で見たことあるわ…。」というものでしたが、まっいいか。ブリュッセルではフランス語ができた方がいいなーとつくづく思いました。

ブリュッセルの通りはチョコレート屋さんとワッフル屋さんだらけ。

名物のムール貝もたらふく食べましたよ!日本に輸入されている高級品と違って、小指の先ぐらいの小粒な感じ。

また、アントワープ半日バスツアーに申し込んで、ベルギーの田舎の風景を楽しみました。

あーここが、ネロ少年が息を引き取ったというノートルダム大寺院。

中も荘厳な感じで、素敵な絵がたくさんあります。ルーベンス師匠の絵はうまく写真に撮れなかったもので割愛です。

市庁舎前には巨人の手を今にも投げようとしているブラボーの像。

アントワープはダイアモンドで有名ですが、とても手が届く値段ではありませんでした。

その後、共同研究先を2日間回ってから、学会聴講をしに、フランスのニースへと飛びました。タクシーの運ちゃんにフランスで恋人を作るように勧められたが却下して。まぁ、見てくださいよ。白夜の夕暮れ時に鏡のように真っ白になる海を。

昼間見たらやっぱり青かったんですけどね。

ワークショップが早めに終わった日は、大好きなラウール・デュフィのコレクションがあるニース美術館に出かけ、ちょっとバカンス気分を味わったのでした。

以上、写真で綴る旅日記でした。

いろいろとお引越し

土曜日に品川区に越してまいりました。


それだけ聞くと、なんだか「優雅にやってまいりましたの。」って感じですが、実のところ、新宿の旧居で6年間暮らした重みは埃や荷物の量に半端なく反映されており、開け放した窓から入ってくる熱気と肉体労働に、のたうちまわった2日間なのでありました。「あつ〜い!」と文句を言うと、余計に暑さが増すのが不思議で…永劫回帰


そうやって苦労してパッキングしたものを3時間後にはまたアンパックするという…引越し作業の不条理さに嫌気がさし、収拾がつかない部屋をほったらかして、デートなどもしてみました。(おいおい。)そこで、気づいたのは「ひょっとして私、男らしい男性が苦手なんじゃね?」ってこと。もう、そんな自分にも嫌気がさし、「はいからさんが通る」に出てくる編集長(紅緒の再婚相手?)の女性版として「男嫌い」で生きていこうかと思いました。(別にイヤな目にあったわけではありません。男性ホルモン分泌過多な外見に違和感があり、キレイでかわゆい女子と戯れていた方が楽しい…って実感しただけです。いや、でも問題はもっと根深いのかも。)


その後、スパートをかけたことにより、部屋は片付きました。さすがに静かすぎる部屋にはBGMが必要だと感じた私は、闘病中の桑田氏を応援するためにも、涙のキッスを聞き始めましたが、♪ふーられたつーもりで生きてーゆーくには〜、ダメに〜なーりそうなほど、かなしみが〜消えない〜というパートをひとりでに口ずさんでしまい、その声が白い壁に妙に反響するのでした。このしんとした空間。しんみりしないで、矢野顕子の歌で景気づけだ!


ただいま。


家のネットがつながっていないので、次の執筆まで時間がかかるかもしれません。というわけで、id=planet_oceanとしてのブログはこれまでにいたします。ご愛読ありがとうございました。はてなーでもなくマイミクさんでもない方で、引き続きお読みになりたい奇特な方はご連絡下さい。


新しいサイト(リサイクルだけど)では読者を絞って、もっと自由に書きたいと思います。


それでは皆様ごきげんよう! That's all.

英国滞在記 Part.3 ロンドンの名所編



♪スリルと孤独を分かちあえたら〜 愛だけを抱きしめたい Summer Dream
まだ夏は終わっていないぜよ、というまりねこさんのご指摘にTubeなどを聞いてみたりしている私であります。
Part.2では主に公的な美術館が中心でしたが、今回はその他のロンドンの名所についてご紹介いたします。



シャーロック・ホームズ博物館
そんなにホームズファンではないのですが、「探偵」という職業に憧れる私としては、ホームズとワトソンという架空の人物が住んでいるおうちに遊びに行きました。所狭しと物が置いてありますが、インテリア好きな私はじっと見ていたくなりました。この部屋に写真撮影を手伝ったりしているおじさまがいらっしゃったのですが、友人曰く「その人がワトソンなんだよ。知らなかったの?」と。えっ、あのおっちゃんが!? まったく気づかず失礼。上方の階では、いくつかの作品から場面を選んで蝋人形で再現してありました。基本的に狭い空間なので、さくっと見てさっと帰る感じであります。


↑ワトソン君の机

↑ホームズ君の机


★Dickens House博物館
ここは何気に混雑しておりまして。Charles Dickensっていまだに人気のある作家なんだなぁと再認識いたしました。ちょっと前まで「大いなる遺産」のAudio Bookで英語を勉強していたんですよ。また飛行機の中で「クリスマス・キャロル」の原書に挑戦しましたが、語彙が豊富すぎて、分からない単語を辞書で調べるのが面倒くさく、適当に読み飛ばしてしまいました。


★セント・ポール大聖堂
教会ってステンドグラスが凝ってたり、飾ってある絵や彫刻が逸品であることが多いので、これまで観光コースの一環として行っていたんですけど、この大聖堂には石棺の上にほぼ等身大で死人が横たわる彫像があちこちにあり、単純ですが、死について真面目に考えさせられました。(教会側の策略に見事にハマってますね。)人間は死亡率100%なのだから、命に限りがあるのは仕方がないとして、人生をどう生きるかが問題です。死後も彫像に残される人と忘れられていく人の差などについても思いをめぐらし、もうちょっと真剣に生きよう、と改めて決意いたしました。その決意を忘れないようにするために、売店ロシア正教風イコンを購入いたしました。きれいなロザリオもありましたが、さすがに信者じゃないしね。螺旋階段を上りつめ、Stone Galleryから外の風景を楽しみました。


↑Cityの高層ビル群

↑テート・モダンとミレニアム・ブリッジ

↑グローブ座


★タワー・ブリッジ
展示も行っているのですが、とにかく急いでおり、さっさと渡って次のロンドン塔へ。かちどき橋の資料館に行っているから、いいかという判断。(笑)


★ロンドン塔
ウフフフ。12年前に来たときには気になりながらも見逃した、血塗られた歴史を持つロンドン塔。やっとゆっくり観光できるわ、個人旅行万歳!はりきってaudio guideも借りちゃうもんね、と日本語の表示を見たならば、合計2時間近くもあります。そんなにここにいなくちゃ、ならないの?? でも納得いたしました。とにかく広いんですよ。王冠などの王室の宝物コレクションが保管されている建物が一番混んでいて、肝心の部屋に入るまでにお疲れ状態。しかし、見る価値は絶対にあります。また、王たちの鎧や甲冑をおさめた展示室が別の棟にもあり、見どころがありすぎる場所です。高貴な囚人たちが幽閉されている塔などもいくつか見学しました。拷問部屋も。





↑拷問道具1

↑拷問道具2


ヘンデルハウス
偉人たちの家を見て回るのが好きな私は、あまり詳しくないのだけどBond Streetに音楽家ヘンデルのおうちもあると知って気軽に出かけてしまいました。すると、薄暗い一室ごとに見張りをしているおじいちゃん、おばあちゃんがとにかく私に何でも質問してね〜と目をらんらんと輝かせて、待ち構えているんですよね。部屋を念入りに見るようなフリをして時間を稼ぎ、必死に脳内英作文ですよ。ほかに客も少なく、ちょっと疲れる名所でありました。ですので、コスプレルームでオスカルのような服を着て鏡に映した写真を撮ったりして気を紛らわせておりました。(その写真は公開厳禁。笑。)


★ウエスト・ミンスター大聖堂
世界遺産で入場料の支払いはカードしか受け付けておりません。個々の礼拝堂に著名な王族のお墓があってなかなか興味深いです。詩人のコーナーではチョーサー、D.H. ロレンス、シェイクスピアなど馴染みのある名前もあって、他に知っている人がいないか、下ばかり見ていました。HollywoodのWalk of Fameでもあるまいし、偉人達の石碑を足で踏みつけることに抵抗があります。全体的にあまりにも観光地化されていて興ざめな部分もあり、私としてはセント・ポールの方が好きです。


チャーチル博物館&戦時内閣執務室
今回の思わぬ掘り出し物博物館がここです。中央官庁の地下に防空壕を兼ねて造られた臨時内閣執務室が質素で緊迫感漂う感じです。ここから対ドイツ戦の指令を出していたんですね。日本人の私がのほほんと見学していてよい場所だろうか?と別の意味でも緊張しておりました。以前からチャーチル元首相の言葉はかっこよく、高い関心を抱いておりましたが、英国人にもかなり人気のあるスポットであるようです。






★Secret Inteligence Service (SIS、MI6)
やはりロンドンといえば、パタリロのバンコランやマライヒJames Bondの勤務先は押さえておかないとね。テート・ブリテンテムズ川を挟んで斜め前に立つ建物です。緑のガラスがかっこいい!

英国滞在記 Part.2 美術館&博物館編

ロンドン滞在型の旅行に変更してから、私が重点的に回ろうとプランを立てたのが美術館と博物館です。恵まれたことに公的なものは、ほぼ入場料が無料なんですよね。(もちろん寄付は募っていますけれど。)館内は撮影禁止のところもあり、写真数が減りますが、リンクを貼ってみましたのでご覧下さい。

大英図書館
ネオゴシック建築の傑作と讃えられるSt. Pancras駅の隣にあるのが大英図書館。壁に貼ってある言葉も素敵です。あのマルクスも通った図書館に、「マグナカルタ」の手稿本を見に行って参りましたよ。通常の閲覧は許可がないと出来ませんが、本好きな人は空気だけでも吸いに出かけましょう!




大英博物館
言わずとしれた、古今東西の遺産が陳列してある博物館。2回目だったので、ちょっと気合が不足しておりました。金曜日は20時まで開いているのだけれど、満足したところで切り上げることにいたしました。




★コートールド研究所美術館
テムズ川岸に立つサマセットハウスの一画にある美術館で、有料になります。マネの「フォリー=ベルジェールのバー」という目玉作品があります。森村泰昌氏がバーの売り子に扮した写真しか見たことがなかったので、本物を見られたのは感慨深かったです。あと、「草上の昼食」によく似た絵があったのですが、オルセー美術館のに比較すると、手抜き感がありました。あれはなんだったんだろう。

フォリー=ベルジェールのバー
草上の昼食


★テート・モダン
ミレニアム・ブリッジを渡ったところにある新美術館。現代美術専門で、インタラクティブな展示にも気を遣っております。久しぶりにダリの作品「Metamorphosis of Narcissus」に出会い、元気が出ました。しかし、先日Twitter見てたら横尾忠則氏が「日本人はダリ好きが多いけど、彼の絵は解釈が一義的で分かりやすい。自分で考えなくてすむから好きなんだろうね。」みたいな批判をしていました。私は彼の絵には「驚き」と卓越した技巧を感じるから好きなんですけどね。

Metamorphosis of Narcissus


★デザインミュージアム
タワー・ブリッジ近くのオシャレ美術館。コンラン卿の美意識あふれる内容になっているようです。知人に薦められたから行ったけど、あまり私にはビビッときませんでした。ショップにあったmikromanを購入するかどうか迷って結局やめました。



mikroman


★ギルドホール美術館
金曜日だったので無料でした。持ち物のエックス線検査があります。ミレイやロセッティ(ラファエル前派大好き!)の素敵な作品があるのに、基本的に陳列に無頓着。(平気で階段の目の前に大きな絵を持ってきたり。いったいどこから鑑賞せいというのでしょうか。)見覚えのある絵もあり、日本の美術展も頑張ってるじゃんと感心いたしました。
ラ・ギルランダータ
はじめてのお説教
きこりの娘


★ウォレス・コレクション
おフランスな趣味の貴族の館。収集した絵をごてごてと壁中に取り付けるのはよいけど、照明の位置が合ってなくない?と文句の一つも言いたくなるような…。イタリアやスペインの絵皿の橙と青の色の組み合わせにハッとさせられました。

ぶらんこ


★ナショナル・ギャラリー
ここも2回目ですが、やっぱりいい作品がありますよねー。ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」やホルバインの「大使たち」←これ徳島の大塚国際美術館の陶板画で見ました。はりきって図録を購入。これから旅のことを思い出しながら、ちびちび見ようっと。
アルノルフィーニ夫妻の肖像
大使たち


★ナショナル・ポートレート・ギャラリー
科学っ子ならばニュートンの絵葉書とか欲しいでしょ。しかし、ショップには置いてなくて残念でした。仕方がないので(?)Charles Dickens、Jane Austinとブロンテ姉妹の絵葉書を購入しました。ハワース行きたかったなぁ。


★テート・ブリテン
ターナー作品が集められているクロア・ギャラリーがあります。絵のテーマは好きなのですが、なんとなくターナー作品にはB級感が漂っている気がするのです。この美術館にはミレイの「オフィーリア」が収められております。(日本で見ましたけどね。)  

オフィーリア
マリアナ


★Victoria & Albert博物館
ここは最高。こんなに美しいものが数多く集められていてよいのだろうかとめまいがするほど、気分が高揚する素敵空間。大英博物館よりも愛してます。数日間、気が済むまで通い詰めたいです。





英国滞在記 Part.1 バスツアー編

前々から英国文学ゆかりの地を訪ねてみたいと思っていた私は、当初EdinburghからLondonまで英国を南下していくツアーに参加するつもりでいたのですが、7月上旬にも拘らず、すでにキャンセル待ちとのことでした。それでも英国行きをあきらめきれなかった私は、今回Londonを拠点とした個人旅行に切り替えて出発することにしたのです。米国やカナダに出張で行くときには一人なのですから、やってやれないことはないでしょう、と自分を励ましながら。

7泊9日の滞在の間、日帰りバスツアーに3日ほど参加したので、Part.1ではそのことを書いていきます。


★Oxford大学、Cotswolds、Stratford upon Avon, Warwick城
現地に到着して早々、2日目にVictoria Coach Stationに向かい、バスに乗り込みました。英語ツアーなのですが、乗客の国籍はバラエティに富んでいるようです。Coachって長距離バスの意味だって知ってました?最初にOxford大学のChrist Church校を見学し、Harry Potterの撮影に使われたDining Hallに入りましたが、なんとも学問の重みを感じましたね。こういうところなら責任を感じて、勉強に励みそうです。しかし、良くも悪くも古めかしいため、最近の英国の優等生は最新設備が整っている米国の大学に進学するとか。


ちょっと残念なことにCotswolds地方は車窓見学でした。かわいらしい家となだらかな丘陵に広がる農場がのどかな風景を演出しています。どこかに似てるなぁと思うと、北海道。大学生の頃、生物研究会鳥班の合宿で「いやぁ、北海道ってバンカーのないゴルフ場のようですね。」と失言してかなり先輩から叱責を喰らったことを思い出しました。ただ、こちらの風景は小麦は金色、牧草は緑、というように植えてある植物によって色合いが変化しているところが面白いのです。


そして、Stratford upon Avon到着。Shakespeareの故郷ですよね。展示を見てから、古い街並みを見に行きました。なかなか雰囲気のよいところです。


近くにある中世の城、Warwick城が最後です。城壁を上るのに、普段からオフィスのある23階まで階段を歩いてトレーニングを積んでいたのが役に立ちました。結局、何事も体力勝負だよなーと痛感。米国のPittsburgh大学でも感じたのは、古い木と石で出来ている建物って独特の臭気が立ち込めております。有機物が若干腐敗しているような匂いにも似て、ヒトが生活してきた痕跡を残しているんですよね。



★Leeds城、Canterbury大聖堂、Dover海峡
ネットで調べたところ、日本語ツアーで割引があったので、そちらに申し込んだくせに、間違えて英語バスに乗ってしまいました。しかし、そういう誤りはすぐにガイドにばれてしまい、最初の観光地、Leeds城で先に着いていたバスに乗り換えることになったのでした。
Leeds城は湖のほとりに立つ、生垣の迷路のある庭園で有名なお城です。もうちょっといたいなぁと思わせる優雅な空間でした。


ガラッと変化した客層のバスで、日本語がうまくて調子のよさそうなJames君(私は英国の色男はすべてJames Bondと呼ぶことにしている)の冗談交じりのガイドを聞きながらカンタベリーへ。ここでは皆さんFish&Chipsの昼食を取っていましたが、私は食欲があまりなく、他の女子と一緒に広場で持参したものを食べておりましたが、ものの30分もたたないうちに2件もひったくり事件があり、物騒な印象を受けました。そして、大聖堂。国王の命によって暗殺されたトーマス・ベケットの殉死した場所やお墓に灯るキャンドルが印象的でした。ステンドグラスが非常にきれいな教会です。




石灰岩の白い崖がきれいに見える場所としてはSeven Sistersが有名ですが、そちらには行きにくいので、Doverでいいだろうという私の安易な判断でしたが、海の冷気と気温の高さでガスが出ていてよく景色が見えませんでした。


帰りは渋滞に巻き込まれて、ロンドン塔近くの駅で降ろしてもらい、知り合いになった日本人女性とイタリアンの夕食を共にしました。3ヶ月も旅行を続けるようで、先に訪れたフランスでの苦労話などをいろいろと聞かせていただきました。


★Windsor城、Stonehenge、Bath
日曜日にバス旅行などに出かけるものではないですね。交通渋滞、観光地での長い待ち時間。おかげでWindsor城の名物でもあるQueen Mary's Doll's Houseを見逃しました。ショック…。英国王室のインテリアコレクションも目を見張るものがありますね。フランスの方が華やかで注目を浴びておりますが、引けを取らない素晴らしさだと思いました。


Stonehengeでは無料でオーディオガイドを貸してくれるのですが、聞いても建立の目的は謎かよ!と突っ込みを入れたくなる程度の説明です。ここはトーマス・ハーディー作「テス」が最期を迎える場所なんですよー。


Bathはとっても雰囲気のよい街で、できることなら一泊してもっとゆっくりと時間を過ごしたかったです。ローマの大浴場博物館がやたら広かったですね。しかし水は汚いので触るなというお達しが。バスクリン色でよい感じだけど。ここを急いで通り抜けて、Bathで暮らしたことのあるJane Austin Centreへ。展示を見る時間はなかったけれど、Mr. Darcyグッズを買い込んでニヤケている私なのでした。Bath最高!(Part.2へとつづく)




ちょっとだけ中間報告

すっかりご無沙汰してしまいました。この間、すっかり「リア充」な生活を送っていただろうと推測された皆さん。その想像はそんなに間違っておりません。

まず、私のプログレスを短く述べさせていただきます。ちょっとまだ忙しいし、モデムの調子が悪くてネットに接続できないことが多いので、長い日記はNext timeということで。元気にしていますよ、ということだけご理解いただければ幸いです。

引越し先決定!結局、大井町にいたしました。どんな街かも知らないのに、マンションが気に入った、というただそれだけで。チャリでふらふらすると思うので品川区民の皆さんは私と握手!

英国より凱旋帰国。夏休みはもう終わってしまった=私の夏は終わった。しかし、この熱き胸のうちには、ロンドンの街を放浪しすぎて、足底腱膜炎再発という犠牲を払ってでも余りある充実感が残されているのであるよ。滞在記は後ほど。

転職先決定。まさに本日、退職届を出したところなのでした。こうするに至った顛末につきましては、別のサイトにて説明したく存じます。というか、このブログも引越しするつもりです。あまりにも多くの方に知られてしまったので。ロンドン旅行記が最後の記事になると思います。ご愛読ありがとうございました。

木曜にハバナからの研修生を迎えるにあたり、またもや英語の講義を考えなくてはならないので、しばしお待ちを。

東京のどこに住むのが幸せか?

東京のどこに住むのが幸せか (セオリーブックス)

東京のどこに住むのが幸せか (セオリーブックス)

というそのものズバリの本があります。遅くとも8月には引越しを考えている私は、どこに住むのがよいのかしらん?と毎日首をかしげては悩んでいるところであります。
もちろん、今の早稲田という土地柄は大変気に入っているのですが、この話し声筒抜けなNo Privacyアパートメントは絶対に出る!と決意しております。どうせならもっと通勤時間を減らそうかしら?と思うと千葉県寄りになるのですが、かといって豊洲、月島、勝どきは家賃の点で無理っぽい。東西線沿線だと大手町にすぐに出られて、新幹線ベースの出張にはラクだわ。では羽田空港にアクセスがよいのは?と考え出すと品川近辺になるのかなぁ。あまり土地勘がないところだわ…。

私のぐるぐる思考に付き合わせても申し訳ないので、本の要約をいたしますと、マイホームを持つ(資産形成)という視点から考えると

1.かつて武家屋敷だった街
2.もともとは農村だったエリアで、戦前から開発されていた街
3.最低でも80年前後以上の歴史がある街
4.地域コミュニティが温存され、都市文明に多様性と歴史的な厚みがある街
5.古代から自然災害(水害や地震)の被害が起こりにくいエリアにある街
6.パワーエリートやアッパーミドルクラスにとって職住近接が成立している街
7.利便性だけでなく、教育環境、自然環境、医療環境などの都市の基本インフラが総合的に整備されている街

上記の条件が理想的であるようです。
麻布や広尾周辺はこの要素がすべて揃っていますが、敷居が高すぎると感じる庶民は「穴場」を狙うしかありません。この本では、「明るい下町」が暮らし安いと説いております。東急沿線。ダークホースとしては、中央線沿線。工場跡地に再開発の可能性があるようです。
街の将来性はファミリーマンションの賃料に現れるそうです。ニュータウンとして急成長している街は衰退も早いということなので、注意が必要です。
私の場合、購入を考えているわけではないので、そこそこ便利で家賃もまあまあなところならば、特にこだわりはないのですが。この本を読んで、あらためて職場に近い門前仲町大井町あたりを狙ってみようかという気になりました。


上記の話題とは離れますが、今年の夏休みはここ↓に行くことにしました。キャバレーじゃないよ(笑)

大英帝国が誇る名画を浴びるほど鑑賞してきたいと思っております。みやげ話に乞うご期待!