ネットプリントって使える〜!と思ったなが〜い一日。

例の不良外人の残した痕跡が、確実に顧客のクレームとして顕在化しつつある現在、我々はまるで消防士のように火消しにあたっているのでありました。
顧客M「…というわけで、不具合は他にもいくつかあるんですよ。実際に見に来ていただいたほうが話が早いと思うのですよね。資料にもまとめている最中ですけど。本当は今日にでも来ていただきたいところです。そんなに遠くないですよね、ここ?」
私「遠くないです。(○○線開通で最寄り駅までは近くなったけど、御社は駅から遠いんだよ〜、と思いながらも、その考えを打ち消すようにもっと大きな声で)遠くないです!上司と相談の上、すぐに返答させていただきます。」
嘘が平気で言える大人になった社会人Kなのでありました。そして早速翌日に伺うことになったんですけどね。訪問が決定していても、当初の宣言どおり、その日中にクレーム報告書をメールで送ってくるのかしらねぇ?と疑問に思いつつも、会社の予定表には「バイオ業界を語る会@南新宿」としれっと書き込み、私、これからメキシコ料理レストランでお食事会だから待たないからねぇー、といそいそと帰り仕度を進めるのでありました。
そのお店には、バイオベンチャー、研究機器取り扱い商社などにご勤務の方々が集まり、どうにか自分達でバイオ業界を牛耳れないものか、などと野心的に語っているのでありました。営業成績のよいT君がクレーム対応で明日から全国謝罪行脚の旅だよ〜と、まるで「君は私か?」というようなことを言っているので、ストレスマネージメントはどのようにしているのか聞いてみました。そうすると、「やっぱりDRINKですかね。」なんて言うので、メキシカーンな気分出してトロピカルフローズンカクテルなどを注文しながら、中身はノンアルコール飲料であるところの私は一体どうしたらいいのさ!?と途方にくれるのでありました。謝罪といえば、前の会社の営業さんが、度重なるクレームでお客さんが許してくれそうにないときに、「本当に申し訳ございませんでしたっっ!」と謝ってから30秒ほど頭を下げ続けたらしいのですが、途中からお客さんが「この人、ひょっとして泣いているんじゃないかしら?」と心配になって、結局許してくれたという話をT君に教えると、「そうか、俺は今まで10秒しか頭を下げないからダメだったんだな。その方法、明日試してみる。」そう明るく答えるナイスガイなのでした。
なんだか食べ過ぎた気がする〜と遅くに家に戻ってみれば、やはりM氏からは律儀にWordにまとめられた報告書がメールに添付されているのでありました。家にプリンターがない方、こんなときどうする?ふふふ、私は分かりますわ。先月のPDCA仕組み研究会であつとさんに教えていただいた、セブンイレブンネットプリントを使えばいいのですよ!
http://www.fujixerox.co.jp/evolution/03.html
ネット経由でuploadしたファイルに対してプリント番号をもらい、最寄りのセブンイレブンコピー機で文書を呼び出して印刷するシステムです。暗証番号も設定できます。それでどうにかこうにかお会いするまでに報告書を読んで、面談に臨んだわけです。
最寄り駅からのタクシー代が、片道4000円近くかかるM氏の会社まで、上司と相談しながら、車中に偶然かかるのは私のOne of 人生のテーマソング、ZARDの「永遠」なのでありました。

あっ、でも一番は私の大好きな海の近くの光景と旅人気分にあふれる「見知らぬ国のトリッパー」ですから。

ようやく到着した某社のM氏については深い因縁を感じさせられたものの、コメントは控えさせていただきます。この人の上司が穏やかながらも圧倒的な存在感と人間力を感じさせる方で、直接にはあまり話さなかったけど、この人はすごい!人の上に立つ人とはかくのごときか、と非常に感銘を受けました。私も冗談ばかり言っていないで、オーラで勝負できる人間になりたいと思いました。作業は難航し、途中疲弊した私の目が死んだ魚のようになっている頃、わざわざ「休憩をとったらいかがでしょうか?」と気遣って特別区域用の実験着に着替えて入室してきた親切なM氏には、帽子やマスクで目しか表面に現れていないとはいえ、私の気分をすっかり気取られてしまったのでありました。よもや宇宙服みたいな無塵服姿で男性と目と目で通じ合う仲になろうとは。(意味が違う〜!笑。)仮の調節が終了したところで、本格的な修理はまた後日、と研究所を後にするのでした。他にも申し渡されたミッションは多く、毛根の色素幹細胞が不活性化するほどの勢いで問題解決に取り組まなければいけない私なのでした。
時にチャラく、時に真剣に。外に出れば出るほど、多くなる数々の失敗や不具合に、客先の実験室の床にそのまま突っ伏して倒れたい気分になることもしばしばではありますが、お客さんに鍛えられて強くなるのだ、KYOKO!!と励まして生きていく、ワタクシの今日この頃であります。