雨上がり、寒緋桜の赤絨毯


清澄庭園の涼亭で俳句を詠みましょうという風流な会合があり、出かけてまいりました。
「世の中のひみつ体験交流会。」主催のイベントです。最初は雨が降っていたこともあり、部屋の中で名刺入れを片手に初めてお目にかかるカツマーの方々とご挨拶。おがっちさんの壮行会も兼ねているので、特に俳句を詠もうとする気配はありません。そこで、電車の中で想像で書いてみた句を見直してみました。

雲空も なにやら楽し 春の宴

水鳥がじっと雨に耐える姿を見て、時が止まっているようだと感じたり、もう少しで溺れそうなほど緩慢な動作で泳ぐ亀をのどかな気分で見守ったりしているうちに、動植物の名前をもっと知っていれば、良い句が詠めそうなものなのに、と少し残念な気がいたしました。

覚めやらぬ 春眠の池 泳ぐ亀

私はどうも花鳥風月を基に自然を描写したいと考えるのに対し、愛妻家さんはご友人の旅立ちというシチュエーションに合わせた素敵な句をプレゼントされていました。
三代和食やの花見弁当も彩り鮮やかで、しかもおいしく、和んだ雰囲気の中、周囲の人との会話も弾みました。(マレさんのセンスはさすがですね。)

http://www.sandaiwasyokuya.com/
会がお開きになる頃には、雨もすっかり上がり、日が差してきた春の庭は散ってしまった寒緋桜の花びらでレッドカーペットのようなのでした。


☆歌舞伎鑑賞「元禄忠臣蔵」@歌舞伎座 
歌舞伎って敷居が高いイメージがありますが、4階の幕見席は1000円以下からの料金設定になっております。同じく上のコミュニティのイベントで初鑑賞の機会がありました。イヤホンガイドを借りた方が「これから名ゼリフを言います。」と大事な場面で解説が入るので、理解が深まると思います。開場するまでの間、メンバーと間違えて、別のお客さんに「お名前はなんとおっしゃるのですか?」「ニックネームは?」などと話しかけてしまい、気まずい雰囲気かと思いきや、その方は「大向こう」さん。盛り上げるために「やまとやっっ!」などと要所要所で声をかける歌舞伎座関係の方で、サービス精神たっぷりに歌舞伎についての詳しい解説を朗らかにしてくださる、心の広い方なのでした。この方のおかげで歌舞伎の印象、大幅アップ。この日は第一幕の「江戸城の刃傷」しか見物しなかったこともあり、また行きたいものだなぁと思うのでした。


熱き心に
会社の要職にあり、入社のときの面接官でもあった方(この人の一声で雇われたようなものです)が異動することになり、これまでお世話になったお礼の気持ちをメールに託して送ったところ、「今回の人事は○○に原因する理不尽なもので、私は断腸の思いです。」との返答がありました。平社員の私にこのようなメッセージを下さること自体に驚きましたが、なんと熱く、オープンな心の持ち主なのだろうとあらためてその方の生き様が心に響きましたね。上述の歌舞伎でも男性間の熱い心のやりとりが演技に込められており、日頃、本心を隠すやりとりやら駆け引きにうんざりしている私にはとても新鮮に感じられました。このように豊かな感情の世界に生きている男性もいるのですね。最近、そういうことに気づけるようになって、この世の中で、何かまた美しいものを見つけられたような気分になるのです。


ルーヴル美術館展@国立西洋美術館
「美術空間散歩」のメンバーの方々は奥が深くてセンスも良く、話していると、たくさんの引き出しが見つかるので、飲み会に出席するのがすごく楽しいんですよね。今回は私がよく仕事のプレゼンで引用しているLa Tourの絵が出展されるので、一度は本物を見ておこうと意気揚々と出かけたのですが、これまで少女だとばかり思っていた登場人物が実はイエスと知り、やばいよ、説明間違ってたじゃん、と冷や汗が流れるのでした。思わずイヤホンガイドの説明を2回ほど聞き返してしまいましたよ。上司の受け売りはまずいと感じた瞬間でした。いろんな意味でもっと注意深く生きようと思いました。(笑)


☆「ヤッターマン」で励まされたこと?

雪のちらつく札幌で、たまたま仕事が早く終わる日があったので、劇場で見てきました。白状しますと、櫻井くんを応援するのが目的です。ああいう優等生風で上品な男性は好感度高いですね(私にとって)。幼少のときに、タイムボカンシリーズのアニメはすべて見ていたはずですが、ストーリーや細かいキャラ・小道具の設定などは忘れていることが多く、「メカの素」だとか「全国の女子高生の皆さん!」など、出てくる度に懐かしい〜という気にさせられました。しかし、ヤッターマン1号、2号ともに影が薄かったですね。どうみても主役はドロンボー一味。ボヤッキーはアニメから出てきたまんまじゃないかと思うほどそっくりで素晴らしいです。そして、深キョン演じるドロンジョ。彼女はビジュアル的には最高だと思います。しかし、声がかわいすぎるせいか、悪女の魅力がイマイチ感じられませんでした。地団駄踏んでも全然悔しそうに見えないし。それでは誰がこの役にふさわしいか?につき大阪にいる友人と電話で話し合いました。お色気女王というと、杉本彩の名が一番に挙がりますが、この場合は櫻井くんとの年齢差がありすぎるかも。藤原紀香もどちらかというと峰不二子向きで。20代でワルい魅力も出せる女優っている〜?と聞いたところ、「松浦亜弥」はどうだろうかと。これは名案。芸達者なあややなら必ずや、やり遂げるに違いありません。先日もYouTube映像でMCの上手さに感心させられたばかりです。

どくろべぇのセリフが頭に残ってしまい、しばらくは心中の独り言の語尾はほとんど、「○○だべー」で決まりなのでした。(すぐに歌舞伎を見たので、それが「○○でござりまする。」に代わって助かりました。笑。)

♪やられても、やられても、なんともナイ、ナ〜イを心に刻み、今日も打たれ強く生きていきますよ。

北海道では抽選に当たり、「JR Tower T38展望券」をいただきました。そこで夜景を楽しんじゃったりしましたが、まだ1枚だけ残っております。6月30日までに札幌を訪問する予定のある方でご希望があればお申し出ください。先着1名様に差し上げます。