ニセシスコ便り Part.2


実はもう帰国いたしました。現地で臨場感あふれる日記を書きたく思っておりましたが、あいにくシスコ−コロラド−大阪−NYの4地点同時クレーム会議を開催したり、プレゼンの練習をしているうちに、あっという間に時間が経過してしまいました。私のプレゼンは最終日だったのですが、前日ようやく原稿が完成し(おいおい!ですが)、いまいち練習が足りないなあと思いつつ、臨むことになりました。しかし、私が日々、日本で行っているプレゼンから学んでいることは、とにかく聴衆に興味を持たせるには、誰よりも一番自分が楽しそうに話すということです。日本から持参したシーフードパスタの食品サンプル(塩化ビニル製)などを小ネタに使い、巧みに日本の文化や日本人の気質についても紹介し、それなりに好評を得た次第です。上司もいろいろと補足説明をしてくれたおかげで、ほめ上手な文化圏の皆様から「Great Presentation!」とのコメントをいただきました。私の前にプレゼンを行った中国チームはめちゃくちゃ英語が堪能でしたが、とても真面目な内容だったため、それほどウケてはいませんでした。しかし、初日からライバル意識が高く、「あなたが日本代表でプレゼンする人?」とつかつかと近寄ってきて、挑戦状を渡されました。いつも彼らのチームにはピリピリと緊張が漂い、ちょっと見やっただけでも、ぴんと背筋が伸びるようでしたね。私の方も、上司からのスライドチェックはあったものの、基本のセリフは全部自分で考えなくてはならなかったため、前日はピリピリして、機嫌が悪かったりしましたが、終了後、シスコのダウンタウンに連れて行ってもらったおかげで、気分も体調も回復いたしました。外国人はバラエティに富んでいるので、今回、いろんな人間(ほとんど既婚男性。)のタイプを見させていただきましたが、私が好きなのは、落ち着いていて、控えめで、笑顔が素敵で、仕事に情熱を持って取り組んでいる人ですね。いつも鼻息が荒いわけではなく、やるときゃやるぜって感じの人。うーん、私が勝手にホーキング博士とあだ名をつけた、ガリ勉風な英国人青年になんだか軽く恋してしまったみたいです。(なんてね。チャラいですね。)
今回は英国文学のAudio Bookで勉強したので、英国アクセントの聞き取りもばっちりでしたが、韓国や中国なまりの英語が全くわかりませんでした。そして、やっぱり言いたいことがすらすらと英語で言えないことにもどかしさを感じました。今後の課題ですね。