人生

覚悟を持って生きる、ということ

珍しいところに行ってきました。中曽根康弘氏の旧別荘「日の出山荘」です。 レーガン大統領とのマル秘対談が行われたという古民家。特に調度品がすごい!というようなこともなく、まっすぐに伸びる目の前の杉林が目と心を癒してくれる片田舎に、いくら日本の…

女帝の崩御

クリスマスに、親戚のおば様が亡くなった。正確には父の従姉に当たるらしい。8月に見舞ったときには、すっかりボケが進行し、ベッドに寝たきりの状態であった。トイレに行こうとして、部屋の前を通りがかった私は、「誰だ。」と問われ、しばらく話をすること…

太宰の仮面、三島の仮面。

「人間失格」が「斜陽」以上に面白い作品であることを発見した私は、「あれって、太宰版『仮面の告白』ですよね!」と息堰切って報告すると、教養あふれる方々は、「何を今さら…そんな当たり前のことを。」と冷ややかな視線をプレゼントしてくれるのでした。…

人のフリ見て…決断を下せ!

先日朝のTV番組で、お台場にてWater Illuminationという期間限定のイベントが開催されているとの情報を仕入れ、まるで地球が海から出てくるような映像に心惹かれて行ってまいりました。 出かける前に、友人にメールを入れたところ、「クリスマスも終わったの…

遠くで、誰かが、思い出してくれることもある

☆今回のBGMは松任谷由実の「不思議な体験」です。 ある金曜日のこと。なかなか集まりそうにないバド部の人たちを待ちながら、会社のロビーでぼんやり立っていると、福福しい顔立ちの若い女性が満面の笑みを湛えて私の方に近づいてくるのが見えました。この界…

世界は私の前を通り過ぎる

最近はとんと見かけませんが、フランス映画界にはロマーヌ・ボーランジェという女優さんがいました。見る映画を女優で選ぶ私は、彼女の出演作品をよく見に行っていたものです。その中に「伴奏者」という題名の映画があり、常に脚光を浴び、華やかだけど家族…

能力の限界について

私は幸か不幸か、あまり卑屈な人間ではないので、「どうせ私なんて…」というセリフを言ったことがほとんどない。知人の中には上記のセリフを口癖のように言う人がいるけど、甘えにしか聞こえないし、そんなことを言ってるヒマがあったら、何か技を磨いた方が…

宇宙規模で考える 〜Think Spatially?〜

モントリオール出張ということで、仏語の勉強をしだしたKです。(まず、英語でしょ!というツッコミはおいといて。)美術鑑賞サークルの方に「宇宙へ」という映画の割引チケットをいただいたので、早速見てまいりました。レイトショーにも関わらず、結構観客…

007 私をいじめた男

ある日のこと、「郵便でーす。」という声と共に、会社のデスクの上に、一通の封筒が置かれました。よくあるDMかなと思い、しばらく放っておいたのですが、なんとなく気になって、目をやると、そこには神経質そうで粘着質っぽくもある見覚えのある字が…。まさ…